継手とは
配管継手というのは配管パイプの管と管をつなぎ合わせることで、管を導いたり、方向を変えたり、管路を合流させたり、分かれさせたり、管の太さを変えたり、流れを止めたりと継手によって様々な効果をもたらします。様々な種類のパイプ、継手が私たちのくらしに使用されています。
継手の種類
エルボ(曲り)チーズ(合流)ソケット(連結)を中心にTS接合の商品とバルブソケットやフランジなどのねじ接合の商品やフランジ接合の商品もあります。

同じ径の直管同士を連結するときに使用する継手。
大きさ異なる径同士を連結場合に使用する異径ソケットという種類もあります。

管の向きを90℃変えたいときに使用する接手。
天井や床の隅や直角になっている場所、直角にしたい場合に使用します。

直管同士を分岐させることが目的の継手です。
形状はT字になっており、管を連結させるだけでなく、直角に分岐させることができます。
継手の寸法
継手などの配管には、外径サイズ(配管径)によって「呼び径」が規定されています。
この呼称は2通りに分けることができます。
1つ目はA呼称です。
ミリメートル系の寸法で、呼び方は100A(エー)や150A(エー)になります。
2つ目はB呼称です。
こちらは、インチ系の寸法になります。100AはB呼称では、4インチになり、150Aは6インチとなります。
呼び径はA呼称・B呼称と分かれていますが、どちらも示す配管の外径は同じです。
A呼称 | B呼称 | 外径の寸法(mm)JIS規格 |
---|---|---|
6
|
1/8
|
10.5
|
8
|
1/4
|
13.8
|
10
|
3/8
|
17.3
|
15
|
1/2
|
21.7
|
20
|
3/4
|
27.2
|
25
|
1
|
34.0
|
32
|
1 1/4
|
42.7
|
40
|
1 1/2
|
48.6
|
50
|
2
|
60.5
|
65
|
2 1/2
|
76.3
|
80
|
3
|
89.1
|
90
|
3 1/2
|
101.6
|
100
|
4
|
114.3
|
125
|
5
|
139.8
|
150
|
6
|
165.2
|
175
|
7
|
190.7
|
200
|
8
|
216.3
|
225
|
9
|
241.8
|
250
|
10
|
267.4
|
300
|
12
|
318.5
|
350
|
14
|
355.6
|
400
|
16
|
406.4
|
450
|
18
|
457.2
|
500
|
20
|
508.0
|
継手のオス、メス

凸状の部品をオスと呼び、凹状の部品をメスと呼びます。
種類によっては、ソケット(凹状の部品)に凸状の差し込む側の部品がついているメスオスソケットという種類の継手もあります。
継手の材質
塩ビの継手は、硬質ポリ塩化ビニールで作られた継手です。
鉄管や鉛管のように錆びてしまうことがないのが最大のメリットで、ほかにも強度、耐食性、耐震性、耐久性、施工性に優れています。
しかし、熱にはあまり強くありません。
金属の継手は、耐熱性が高い特徴があります。またステンレス継手や砲金継手、真鍮継手といった合金の継手は、耐食性に優れています。合金の比率や金属よって特性が違います。
用途によって使い分けましょう。
「塩ビ」とは、硬質ポリ塩化ビニールの略称のことです。
継手(塩ビ)は、合成樹脂管を接合する部材で、管の方向や管径を変えたりまた分岐する時などに使用します。
塩ビ継手の材質には、耐衝撃性硬質ポリ塩化ビニール・硬質ポリ塩化ビニール・耐熱性硬質ポリ塩化ビニール樹脂製が有ります。
塩ビ継手は強度、耐食性、耐震性、耐久性、施工性に優れた継手です。環境の対策や経済性にもとても効果的であるため、
水道管などをはじめとした、下水や農業用の水道管、建築設備用などにも幅広く使われています。
しかし、耐熱温度は60℃までと熱にはあまり強くありません。一般の排水用として、昨今の給湯機器はおおむね、
給湯最高温度が60℃出湯ですので、最高温度を流し続けると継手の耐熱温度となってしまいますので注意が必要です。
塩ビ製のパイプでVUパイプという商品がありますが、このVUパイプとはビニール薄肉の頭文字のようです。
このVUパイプと、通称VPパイプと呼ばれる水道用硬質ポリ塩化ビニール管、VPとはビニールパイプの略称の様です。



耐熱性硬質ポリ塩化ビニールの継手。高温域で安定して使用。腐食に強く、水質
の悪化・耐薬品性においても優秀な耐久性をもっています。熱伝導率が非常に小
さく、内部の流体の保湿性が優れています。


SUSのステンレス製継手や、白継手、コート継手、銅管継手、LX継手など、様々な金属の継手があります。
現場においてもリフォームの現場や修理現場、新築、増築などの現場においても金属の継手やパイプを使う場面が必ずあると思います。
異種の金属の接続においての注意すべきことは、卑金属のようなイオン化しやすい物質と貴金属のようなイオン化しにくい物質とでは電位が離れ「電位差」が生じ、卑金属側の物質に「腐食」がおこることです。
異種の金属で器具や配管を接合する場合には、絶縁の処理が必要となり接触腐食を防止する絶縁継手があります。絶縁フランジや銅管絶縁ユニオン、エスロコート絶縁継手、UX絶縁継手など、ダンドリープロでは異種金属との接触腐食を防止する継手を多数取り扱っております。


クロームメッキは水栓金具、アングル止水栓などにも使用されています。代表的なメッキで、「耐摩耗性」「耐食性」にも優れています。表面を不動態被膜が覆っていますので物質全体で錆びにくいという優れた金属です。



真鍮は銅Cuと亜鉛Znの合金で、一般的に銅が65%、亜鉛が35%ほどの合金で、「黄銅」とも呼ばれています。身近なところでは、五円硬貨やトイレの洗浄管などに使用され、適度な強度、展延性を持つ扱いやすい合金です。
