設備現場でのステンレス鋼管と異種の金属との接続時について、科学的にも理解をし、注意事項をまとめたいとおもいます。難しく捉えず読んでくださいね。
ステンレス鋼管と異種の金属との接続について!プロ向け通販専門サイト!ダンドリープロです。
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ステンレス鋼管と異種の金属との接続
ダンドリープロでも、多くの金属継手などを取り扱っております。
SUSのステンレス製継手や、白継手、コート継手、銅管継手、LX継手など、様々な金属の継手があります。
現場においてもリフォームの現場や修理現場、新築、増築などの現場においても金属の継手やパイプを使う場面が必ずあると思います。今回はステンレスと異種の金属の接続においての注意すべきことなどについて解説していこうと思います。
まずみなさん、「イオン化傾向」という言葉を聞いたことはありますでしょうか?
学校の理科の授業などで聞いたことはないでしょうか?私の知っている昔の授業の覚え方は別表のこの覚え方です。
かっこ内のアルファベットは元素記号です。
これは水の中で、この単金属が金属の結合から金属イオンとして出やすい、イオンになりやすい順番を表したものなのです。
K:カリウム側がイオンになりやすい金属となりまして、空気中の酸素などと結びついて、「酸化物」を作る傾向にある金属で卑金属(容易に酸化する金属)といいます。
反対にAu:金や、Ag:銀などの金属イオンとして出にくい、イオンになりにくい金属を貴金属といいます。
貴金属は装飾品などでも有名ですね。
このように卑金属と貴金属とに分かれていくのです。
このように卑金属のようなイオン化しやすい物質と貴金属のようなイオン化しにくい物質とでは電位が離れ「電位差」が生じます。
ステンレスを例に挙げると、ステンレス鋼より卑金属側の金属が接触して水などの電解溶液になる物質と合わせると卑金属側の物質に「腐食」がおこるのです。
そもそもステンレスという物質は鉄を主成分(50%以上)としてクロム(Cr)などを含む合金鋼ですので、イオン化列にあてはめるとCu:銅と同じくらいです。
それではこのステンレス鋼と異種金属との直接接続になりますと、例えば
①ステンレス鋼と銅管、青銅などは、電位が近似しているので実用的には問題なしで
②ステンレス鋼と鉛管などは、鉛管のはんだ成分に鉛が含有しており、表面が不動態化(金属表面に腐食の作用に抵抗する酸化被膜が張った状態のこと)しているので問題なし
③硬質塩化ビニル管では樹脂が電気を伝える度合いが小さいので問題なし。
しかし
④炭素鋼管(亜鉛メッキ鋼管含む)や鋳鉄、黄銅などでは電位差が大きいので絶縁の処理が必要となります。
ですから、器具や配管を接合する場合に色々な絶縁継手があります。
絶縁フランジや写真の、銅管絶縁ユニオン、エスロコート絶縁継手、UX絶縁継手など、ダンドリープロでは異種金属との接触腐食を防止する継手を多数取り扱っております。