ここでは、便器の排水芯について、その意味や調べ方、その方法などについても
調べていきたいとおもいます。
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便器の排水芯
ここで、洋風便器などの「排水芯」について調べていこうと思います。
便器には水を取り込む側「給水側」と排出する側「排水側」の2通りの配管があります。
その2つの配管も、配管の位置がメーカー毎に違っておりますし、同じメーカーの商品でも品番の違いによって、配管の位置が変わってきます。
その位置が違うと便器据え付けが出来なくなってしまいます。
ですので、今お使いの品番やその排水芯の調べ方などを中心に解説していきます。
写真のようにINAX(現 LIXIL)の便器でC-18Sという、便器とタンクが密着している「密結形」と呼ばれている便器で調べていきます。
INAX C-18S 「密結形」便器
写真のように、便器下部には便器を固定しているキャップが前後で(大)(小)
あります。
便器下部を計4箇所で床固定していますが、前側のキャップは「フランジ」と呼ばれる、便器と配管を接続している部材が隠れています。
写真のような部材になるのですが、Tボルトと呼ばれる直径8mmほどのボルトで便器と床とフランジを固定しております。
そのボルトを隠す「化粧」のキャップが大きいのです。
便器後側のキャップは写真のように、便器と床の固定のみで先程の前側よりは細いものになることで「化粧」のキャップは若干小さいです。
よって前側のフランジボルトの位置から後ろの壁までの距離が排水芯となります。
Tボルト 解説図
同じような解り易い機種もほかにも存在します。
写真のINAX便器 C44STもフランジキャップの位置で排水芯が解かるタイプです。
排水芯は315mmになります。
同じような便器でTOTOのC420があります。
こちらは排水芯が530mmになります。
ここまでは排水芯が非常に解り易いですが、つぎの写真のようにINAXを例に挙げますと、アメージュ便器というシリーズぐらいから便器本体の清掃性と見た目のデザインが進化し、以前のような便器の凹凸や部材などが外部から見えなくなりスッキリとしたデザインになりました。
フランジを固定していたボルトやビスが便器の遥か後方に移動し、ボルトの位置が排水の芯ではなくなりました。
この頃から、外観からの排水芯を特定することが非常に困難になりました。
写真のアメージュM便器に関しますと、基本の排水芯が200mmなのですが、現場で排水のフランジを前後偏心していますので、前後を入れ替えますと排水芯が120mmもしくは130mmになり、200mmと、120mmの両方に対応をしていました。
INAXの「カスカディーナ」という以前の機種が排水芯120mmでしたので、この便器で取り替えの対応をしていました。
ですが、このアメージュM便器も発売から20年程が経過しようとしております。
現在ではこのアメージュ便器の交換の時期が十分に訪れていますので、排水芯を調べる際、アメージュM便器などの場合、注意が必要です。
結論この便器の排水芯の見分け方は「便器を外してみないとわからない」というのが正解になってしまいます。
過去のリフォームの状況などを分析し、更に以前に「カスカディーナ」という便器は使用していたか?などの事を調べないと厳密には特定が出来ません。
やはり、便器のメーカーと品番を調べて排水芯の特定をしなければいけません。
各メーカーによって排水芯の一覧表などで確認をしてください。